『人と人と人』
我々、人間とは不思議なもので、どんなに違う人間でも何故か同じ様な特性を持ってしまっている。
良く人間の遺伝子の配列が宇宙そのものだとか言われたりするが、、そんな大きな事ではなく、、同じ様な行動が生まれるのは、ただの心理的判断からくる防衛本能が大部分の要因なのではと思う。
私は、人とコミュニケーションをとる事が得意な部類の人間だと思うのだが、チームやグループとなるとやはり、ナカナカ面倒に感じる。相対でのコミュニケーションでは多くの人と本当に上手くいくように出来ると思うのだが、、、チームやグループになった瞬間に、コミュニケーションのハードルが上がり、、特にそのチームやグループに新たな仲間を加える際には非常に難しくなるのが現実で、自分の求める新たな仲間のパフォーマンスを引き出す土壌を作るまでに、既存の仲間への説明や説得を何度も繰り返し、いつも当初の想定より時間を費やしてしまったり、時に結局その新たな仲間の環境を作れず、上手くいかない事すらあるのだ。
機械的に考えれば、モノを作り出す上で、効率を求め、新しい機械を購入し、既存ラインに加えるだけの作業なのだが、人間は機械ではないし、、それぞれの人間が特性!?個性!?つまり性格を持ち合わせている。
ラインに加える事で既存作業が軽減されるだけならば文句は出ないのかもしれないが、同様のタイミングに基本に立ち返り、それぞれの仕事のクオリティを再度チェックする事も重要になり、大体既存のラインに対しても多少なりとも、負荷を掛けることになるケースが多い。
新しい仲間は当然、既存のチーム内の暗黙の了解など知らずに、即戦力として暴れる気持ちで加入してくる。相対でならば、ミッションクリアへの方法論が一番になり、その次のプライオリティに暗黙の了解への理解なのだが、、現場の既存のメンバーにとっては、そうは解釈されないケースが多く、まるで知らない他人のように接したり、あえて話を聞かず、、様子を探ったり、最悪な場合、親しいフリをして、その新しく仲間になるべく人物の粗を探したりする。。
全てはミッションクリア!!!の為であり、事業・利益の拡大は、最終的にチームの皆に還元される事であるのだが、既存のメンバーからしたら、普段、一生懸命取り組んでいる仕事のウィークポイントの補強と事業の拡大計画の理解になるわけで、まず現状のウィークポイントを各自で受け入れなければいけない。事実、既存のラインが全て上手くまわっているか?と言われると、チーム内の『人間関係』の上に妥協済みで、実は、皆も補強をすべきポイントを一通り理解しているが、今の状況に精一杯で新しい変化を受け入れ難いというのが本音なのかもしれない。。
つまり、リーダーはそれを全て理解した上で、ウィークポイントを埋め拡大をはかれるであろう人材を、既存ラインのやり方を適切に理解してもらいながら、組み込まなければいけないのだ。
これが難しい。そう複数間コミュニケーションの餌食となる。そう、、なんてお洒落な言葉だろう、
『人間関係』
『あの人は何々ですが、、、こうじゃないんですか?』『あの人はこう言ってますが、、、それじゃあ、、、今までが、、、』『あの人の言ってる事は理解できますが、、、現場は、、、』『あの人は今までやってなかったんだから、何か言われたくない。』『あの人、ああいうのは得意かもしれないけで、、現場はずっとケツ拭いて、、、』『あの人なんで、私の確認なしで、、、』『あの人、凄いかもしれないですけど、、、』
うんざりするほど聞かされてきた。そして私も良く言ったものだが、、、それをどう説得力を持って説明するのがリーダーの仕事なのかもしれない。
新しい人材を補強する際、やりたい事は明確にあり、こうすれば、きっとこうなるのでは!という閃きを持ってリーダーは決断しているのだろう。しかし、現実にその通りになるかは、解らない。選んだ当のリーダーすら解らないのである、何故かと言えば、結局、新しいその人材と同じチームや、グループで働いた経験がないからだ。少なくともその補強を成功に導く鍵は、既存のメンバーがその新しい人材を、共に戦う仲間だと認識する事が重要で、同じ方向に進める様に色々と助けてあげる事が大事なのである。
『人間関係』
『いつもお前が一番だよ。』『君にだけいうけど、、』『勿論、君の方が上で、、』と言われたいのだろうか、、、
それでは、まるで『恋愛関係』だ。
僕等は資本主義の原理から言わせれば、結局、代替えの効く機械の部品みたいなものだ。だからこそ、色々言いたくなるのかもしれない。
皆が顔をあわせる場で言いたいことをお互いに言いあえる環境を作れば、そんなモノは無くなるのかと思えば、、『面前で言える・言えない』という個々の面の皮の厚さの差が出たりして、、より感情的になることもある。。
つまり適切な解決方法はやはり、リーダーのコミュニケーションの力量に尽きる。
もし二人だけなら、、、『人間関係』は簡単に感じる。『恋愛関係』と同じで、同じ目標に向かい相手の欠点をカバーすれば良いのである。例え諦めのレベルでも仲間は一人しかいないので助け合う仲間なのである。それが三人のチーム・グループになった瞬間、グループ内の序列を意識し二人と一人に別れ少数側の欠点を責めたり、愚痴をこぼすようになる。全く面白い。育ちも歳も違う人間なのに、、、正に我々、人間の現代的特性である。
人が人を信頼、尊重することは難しい。
陰口など気にせず、周りの為に一生懸命、自分の出来る最大の努力をし続ければ、当たり前に、道は開かれるだろう。
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