『銀座』

二十歳前後の若い頃の私にとって、銀座は紳士、淑女の社交場で、、口を悪く言えば、ジジイとババアの為にあるつまらない場所と考えていて、、つまり、銀座に、ぶらりと行こうなんて考えた事すら無かった。裏原なんて言葉が出来た時代の渋谷界隈では、自分達こそが流行だと思っている餓鬼ばかりで、そんな幸せな勘違い世代の一員だった自分が、、まさか、、、心地よく銀座でブラブラするようになるとは、、、自分自身、、驚きだ。

銀座は良い所だ。ファストファッションから高級ブランドまで、百貨店もあれば、路面店もある、ギャラリーもあれば、アンティーク屋もある、文具屋はあるし、楽器屋もある。老舗から話題の新店まで、喫茶店はあるし、あらゆるレストランがある、飲み屋も、バーも、高級クラブも。そして、なんと言っても、各県のアンテナショップもある。なんだか、今の自分には、ナカナカあっている街なのである。

今日は元妻と久しぶりに銀座で会ったのだが、石原裕次郎さんが多く飾られた喫茶店で、若い頃、えらく尖っていたはずの我々二人は、気付けば、知らぬ間に、銀座でお茶するジジイとババアになっていたのだった。まぁ、歳を取るのも悪くないなぁ~なんて思いながら、何だか不思議な笑顔になったのでした。。。

あー、、、、あと、、よく多くの人に聞かれるのですが、、、そりゃ、元妻と言うのは、ナカナカ面倒くさい存在ですよ。しかし、我々はいつ迄も戦友である事と、その友情は変わらないのです。無いのは愛情です。

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