『美味しい!?好き!?』

美味しいと、美味しくない。私は美味しい食事が大好きなのだが、いつも『美味しい』という言葉に違和感を感じている。子供の頃の自分と、今の自分とか、他人との育ってきた環境の違いとか、人それぞれの、現在の身体のコンディションとか『美味しい』が成立するには、受け手側の様々な要素との合致が必要に思えるからで、、それ以外にも、例えば『最高に美味いケールです。』と言われると、、、どう美味いのか?!それは確かに美味しいのだが、、、最高は一体、何が基準なのか!?と私の様な、理屈人間は、いつも疑問を持ってしまう。まぁ、この近代化学社会だから、全ての食物を数値化する事は可能なのだろうが、、、別にそんな事をしたい訳では無い。良くタイ人の友人と会食に行くのだが、私がタイ人だったなら、どうなのだろう?今、私が好きで、美味しいと思う食事を、同じ感覚の味覚で受け取れるのだろうか?とか、『おふくろの味』って、ひとそれぞれなんじゃないか!?とか、、、疑問が溢れ出るのである。

先日、親しい友人と食事をしていて、その話になり、『美味しい』とは!?大好きな凄腕料理人と、美しき管理栄養士を巻き込み、、、、旨味の正体は、アミノ酸だの糖だの。。でも糖質ないのに、、ミョウガはどうして美味しいの?だの、、、蒸留酒も美味いじゃないか!とか、、、何だかんだ。。。皆で、激論の果て、辿り着いたのは、、じゃあ『美味しい』というより『好き!』が正しい表現なのでは。。そうだな。。うん。そうしよう。と落ち着きました。

『これ、、、俺好きだ!』
『私も。これ、、好き!』
そこで初めて、、、、、やっと、、、共感と感嘆を含んだ形容として、、、
『美味しいねぇ。私達、美味しいもの食べてるねぇ〜』
となるのが、正しい使用方法のはずですが、、、、まぁ、アホくさいので、全て忘れて下さい。

しかし、何故、『美味しい』という言葉にフォーカスを当てたかというと、最近、このホームページの事もあり、メディアやネットで『美味しい』と紹介される店に、頑張って行ってみたりするのですが、大抵、それほど、、、というか、、、全然、、、私には、美味しくない事が多く、美味しかったら、是非、紹介しようと思い、頑張って写真も撮るのに、店を出たら、虚しくも、無言で写真を、消去する事になるのです。。せめてインスタにあげれば!?と言われますが、美味しくないものを紹介する気は無いし、、、そんな店が何件も続くと、世の云う『美味しい』という表現に疑問を抱くものです。

まぁ、それは、きっと冒頭に書いた、受け手側の様々な要素が違いを生み出しているのでしょう。
私の『好き!』で『美味しい!』は残念ながら、、、世のそれより『上級者』向けの様です。

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