column0069 『会話』

『会話』

『あ〜、あの件ね、、見たよ。あ〜そうなの？早く電話してくれれば良かったのに、、』

ちょっと前まで、メールに返信しない男として、私はナカナカ有名であった。それは会社での立場が原因で、一日に凄い数の『とりあえずCcメール』が来たからで、、正直、どれも見る気が無くなり、、自然と、見落とす機会が増えていただけであった。電話ならば数分で伝わることが、メールで指示や意見を言うと、そうもいかない、そして、重要度や海外案件、興味のある件から処理していくと、、数件だけ頑張って、後は自然と、、放置プレイになっていたのだ。
今は、一人なので、Ccなど先ず無い。そうなると、メールやLINEは、非常に便利だ。時代は変わり、娘・息子の中学校の部活などの連絡はLINEで行われる様になり『LINEなんてやっちゃダメだ！』とは、言いづらい御時世になり、、私自身も、多くの連絡にLINEを活用する様になった。会社の社員としての連絡する礼儀や常識も、時代と共に変化していくのだろう。名刺にLINEアドレスが記載される様になり、、『今、社長にLINEしといたから！っうか、、見てんのかよ、あいつ！？こっちは急いでるのに、、』となるのだろう。実に、世の流れは、面白い。。
私が、高校生の頃は、大人でも携帯電話を持っている人は少なく、営業職はポケベルやPHSを持たされ、内部では口頭・書面報告。外部との詳細連絡は電話・FAXが主流であった。それから数年で、誰もが携帯電話を持つ時代が来たのだが、、今では、誰もがスマートフォン。ある意味、便利すぎる進化は、、恐ろしい、、

私は、話すのが好きだ。

顔を見て、目を見て、相手の仕草・表情を見て、、人と会話をするのが好きだ。メールでも、こういった文章でも、同じ事を書く事は出来るが、相手の反応を見ながら話す方が、伝わる情報の『質』が違う様に思える。それは、業務に於いては、不必要な情報かもしれないが、単純には『思い』や『気持ち』だ。『面白さ』だって伝えられる。人と人の会話には、相手の表情を読み解き、次の会話を作る『間』が存在する。『間』は、時に大きな想像力をもたらし、新しい会話を創り出す。見えない『相手の脳』の情報が感覚的に加わり、魔法の様に、新しい思考回路を見つけ出す、それは、正に、、ミラクルだ。

メールやLINEも便利だが、『会話』を楽しむ事を、忘れてはいけない。

まぁ、、最近、、私は、、、
流行りの、、電話にも出ない男ですが、、