『おばあちゃん家の匂い』
私の祖父母の家は、確か、、独特の匂いがした。
あれは何だったのであろう!?というか、、私と同じ年頃の、全国の皆さまの、おばあちゃんの家が、あんな匂いだったのではないだろうか?!確か、子供の時は、すれ違うおばあちゃん達からも、同じ匂いがした様な、、今でも偶に、慶應病院から、バスに乗って来る、おばあちゃん達から『あの匂い』がする事があるが、、激減している様な気がする、、
あれは、、お線香の匂いだろうか?防虫剤の匂いだろうか?
確かに、祖父母の家には仏壇があり、毎日、お供え物を替えて、幼少期の私が行くと、まず、お線香を、あげさせられたモノだった、、神棚もあったなぁ、、今、思うと、どうなってるんだ?完全な和式建築物で、広い和室があり、床の間があり、掛け軸が飾られ、、お正月などは、親戚一同が、その部屋でおせちを食べたモノだった。座椅子以外、椅子がなく、、座布団を何枚も高く積み上げ、その上に乗り、従兄弟と遊んだモノだった。。夏になると、蚊取り線香が焚かれ、、網戸があったのかは覚えていないが、、夜になると蚊帳が吊られ、その中で、何だかドキドキしながら寝たものだった。
しかし、今、私の実家に仏壇はあるが、あの匂いはしない。
そして、我が家には、和室がない。
床に座ると云う、日本の文化も失われつつある、、
あの懐かしい匂いも、失われて行くのだろう、、
当時は、好きではない『おばあちゃん家の匂い』だったが、、
思い出が消えて行くのは、何だか寂しいねぇ。。
進化するからこそ文化と言えるのでしょうか、、
意識的にでも古き日本の文化を残したくなるコラムでした。
『おばあちゃん家の匂い』ってありましたね。
まぁ、需要の無いモノを残す必要は、、無いのでしょうが、、『思い出』が無くなるのは、、歳とると、ちょっと寂しく感じますよね。。