column0106『マレーシア旅 Part4』
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さて、雨も本格的に降り出したので、初日の蝶園での慣らし撮影を終え、本日のホテルへ向かうのだが、、まぁ、よくある事だが、ナビに住所を入力してもその住所が存在しない、、そうココはマレーシアなのだ。。という事で、気にせず、そこら辺を目指し突き進む事にした。
ナビ曰く、目的地まで30分。
流石に、疲れを感じ眠気に襲われながら、大雨の中ハンドルを握る。。眠気のせいもあるのか、二人ともナビの指示が理解できず、何度か道を間違えるのだが、、無心に進む。。かれこれ30分は経過したのだが、、
ナビ曰く、目的地まであと30分。
ほうほう、、どういうことかな、、我々は、君に従って走っているのだが、、ウ〜ム、、GPSでリアルタイムの渋滞情報等を感知し再計算しているのだろうか?!などと悩みながら、、ナビへの不信感を募らせるのだが、ここではナビ頼りなのが事実。。男は黙って不器用に。。兎に角、ナビに従い突き進むこと35分、、
ナビ曰く、目的地まであと7分。
500m先を左折と言われ、慎重に左を見ながら走行するのだが、、左折しろと言われたポイントは工事現場で、車両進入禁止。。おおーっ、、半分高速のようなこの道で、降り口を逃すということは、どうなるのだろうか、、そう、兎に角、Uターン出来るところまで進むしかなく、また戻るのである。。その結果、、
ナビ曰く、目的地まであと20分。
最早、挫折、、しかし進まねば、ホテルには着かないのだ、、仕方なく、今来た道の逆車線を戻る。。もうホテルは近いはずなので、周囲を見回しながら慎重に走る。。おっ、もしや、あれは、、右前方に今日泊まるホテルらしき建物が見えた。。そうゴールは近いのだ!俄然やる気になったのだが、、
ナビ曰く、目的地に到着。
『住所なかったモンな、、ただの路地裏じゃねーか、、ホテルなんて視界にないじゃないか、、』
という事で、通りすがりのオジさんにホテルへの行き方を聞き、行ったり来たりしながら、何とか到着。日常生活では到底得られない、素晴らしい達成感を得たのであった!!
ナビ曰く30分のホテルまでの道のりを1時間半以上掛け辿り着いたのだが、冷静に考えるとそれは『東京〜御殿場間』の道のりではないか、、何故こんなに遠いホテルを選んでしまったのか、道中、何度も後悔したのだが、、そこには理由がある。今回の旅は、車での移動になる為、駐車場付きの、安くて小綺麗なホテルを探した結果なのだ、、それにしても1時間半はおかしい、、きっと45分くらいの立地なのだろう。
チェックインし、シャワーを浴び、、短い仮眠をとる。
初対面の男が、すぐ隣で寝ているのは奇妙なモノだが、、これも慣れなのだろう。。2時間ほど仮眠をとり、一旦食事に出掛ける、、初日はこんな感じで終わるかと思われたが、、そうはならないのが、、我が昆虫撮影旅。。B氏はナカナカのSNS中毒で、事前に我々のマレーシア旅をSNS仲間に知らせていて、我々に会う為に、シンガポールの昆虫写真家もクアラルンプールに来ていて、そこにはマレーシアの昆虫写真家もいて、レアな蜘蛛やカマキリを持って、我々を待っていてくれているらしいのだ、、SNS恐るべし、、行き当たりばったり恐るべし、、いやいや、行くさ!合流したるさ!
確か、クアラルンプールから移動してきたばかりだが、、大雨の中、またクアラルンプールのシンガポール人の泊まっているホテルに向かう事になる。
ナビ曰く、目的地まで45分。
知ってるよ。。1時間半なんだろ。。オイラは猿じゃないわさ、、頑張るさ!と、仮眠をとったとはいえアグレッシブな展開に、自らに鞭を打ち、再びハンドルを握る、、『運転は楽しいモノだ』と自分に言い聞かせながら突き進むのだが、、オイ!助席のB氏は、ニヤニヤしながら余裕でSNSをしている。『このヤロー』なんて、心の中で叫びながら、、それよりも、、気難しいナビさんとの潤滑なコミュニケーションを図るべく努める事に、集中する。。
大雨の為、道路が混雑していて、結果1時間45分掛かり、無事到着。。
ホテルの朝食を食べるカフェスペースに、シンガポール人の写真家(以下Y氏)と、マレーシア人の写真家(以下P氏)がニコニコと笑顔で迎えてくれた。
しかし、蜘蛛やカマキリを持っているとはどういう事なのか?!これから何処で撮影するのだろうか?!などと悩んでいたら、Y氏はおもむろにバックを開けた。何と、中にはコンテナと呼ばれるプラケースが沢山入っていて、一つ一つに蜘蛛が小分けにされているのだ、、ソイツ等を、そこら辺に落ちている木の枝や、落ち葉に乗せて、、このロビー脇のカフェで撮影しようというのだ、、面白い。。確かにもう夜21時を過ぎているので他の客はいないのだが、、日本では、この行為、、出禁になる事、間違いなし。。まぁ『郷に入りては郷に従え』という事で、私も楽しく写真を撮る。
以前も写真で蜘蛛を載せた際に話したが、蜘蛛は小さくて動きが早い為、専門家は一度捕まえてから、じっくり撮影するのだ。。まさにY氏はその専門家で、蜘蛛ばかりを捕獲し写真に収めており、同様にP氏はカマキリの専門家で、、私がオーキッドマンティスを撮ってみたい!というと、一度家に戻り、持って来てくれた。。
いやいや、これで良いのだろうか?!自分で見つけたいねん!森の中で撮影したいねん!!なんて思いながらも、彼等のご厚意を受け取り、楽しく撮影。。そもそも、こういう裏話をしなければ、誰も解らない訳で、、結果オーライなはずなのだから、良しとした。。
(↑ペアルックの我々に挟まれた彼等。。)
我々がいるのを聞きつけたマレーシアの昆虫写真家がもう一人加わり、和気藹々と撮影を進め、、その後、ローカルな道端のお店でお茶をする事に、、折角なので、よく解らん飲み物を、色々飲む。。
時刻は既に午前1時をまわり、帰りたいのだが、、ここでまた急展開。。
Y氏が明日の撮影に同行する事になったのだ。彼は何度もマレーシアに来ているので、虫のいるポイントを知っている。心強い仲間が加わったのだが、残念な事に、彼も運転免許を持っていない。。
明朝、Y氏を午前8時にピックアップに来る事にして、解散。
そうかそうか、、午前2時半過ぎにホテルに着いて、午前7時にはチェックアウトして出発かい、、
まぁ、、毎度、、こんなモンで、、
我が『昆虫撮影旅』は、、ナカナカ、、楽ではないのだ、、
〜続く〜
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