column0109『マレーシア旅 Part6』
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永遠に『続き』は書かれないのでは、、と思われた、マレーシア旅3日目!
はじまりますよぉ〜。
そもそも今回のマレーシア旅は、オーストラリアの昆虫写真家B氏やら、途中急遽参戦のシンガポールの昆虫写真家Y氏やらで賑やかな様子だが、最大の目的は、マレーシアの昆虫写真家J氏と、彼のオススメポイントに撮影に行く事なのだ。
J氏のInstagramを見ると、最早、ソレラは、、散々、昆虫写真を見慣れた私でも、時に『未知との遭遇』レベルなのだから全く持って素晴らしいに尽きる。。そんなJ氏に事前に、彼の普段の撮影場所はどんな所か?と聞くと、別にジャングルの中ではなく、自然国立公園の中で撮っている!と返事が来ていたので、何となく気楽に考えていたのだが、いざ、昨夜連絡を取ると、、『明日は、水もトイレも、何も無い、熱帯雨林の中に向かうので、必ず長ズボンで、水を多めに持って来い!』というではないか、、ワクワクするなぁ、、今までの旅は独りだったので、知らない土地の恐怖に怯えながら進んだが、、今回は仲間がいるのだ、、ワクワクしかない!
という訳で、朝7時起床!昨夜辿り着いた、冷蔵庫が部屋にない、、オンボロホテルで朝食をとる。前回も話したが、トイレのないかもしれない森などに撮影しに行く場合、当然、朝食は『軽め』で、、の筈なのだが、、前話で『トイレ問題』を起こしたB氏、、今日も絶好調に朝からモリモリオカワリしている。。オージーのワイルドさに半分呆れながら、、出発しようと、ロビーから駐車場に出ると、、昨夜は暗くて解らなかったホテルの全貌が明らかに、、
ボロい。。ボロ過ぎる。。ボロすぎて、、もう、、虚しい。。
いやいや、、絵描いても、、、縮率違うし、、遠近法、、効きすぎだし、、
足りないデザインは塗装で補うのね、、技術かね、、技術なの?!技術なんだね、、
J氏との待ち合わせ場所に向かい出発!10分ほど車を走らせた待ち合わせポイントには1台の綺麗な白い高級日本車が停まっていた。(日本では普通だが、マレーシアでは間違いなく高級車なのだ!)それに近づき停まる我々の赤いオンボロマレーシア車を見つけ、彼は車から降りてきた。ポロシャツにデニムの紳士が笑顔で迎えてくれた。。笑顔だが、、チャチャっと挨拶を済ませたら、直ぐに出発!4人なのだから、一台で行けば?なんて、つっこみを入れる間もなく、前の車は、あっさり走り出した。。まだ街中なのだが、、ん?何か、、おじさん、、速くない?!オイラの運転する赤いオンボロは時速80キロを超えるとエンジン音が急に大きくなるのだが、、ほう、、うむ、街中で、、既に80キロじゃないか、、これは、もう着いて行くのがやっとで、何の余裕もない、20分も走ると完全に森に囲まれだすが、ドンドン飛ばす。途中、当初J氏の言っていた自然国立公園が見えたが、華麗にスルー。更に20分程走り、深い熱帯雨林の山道をグイグイ飛ばしながら登った所が、今日のポイント。細い山道の脇にある、ジャングルの中に突き進む、更に細い泥道が今日の『撮影ポイント』で、この道の先には小さな集落があるらしい。要所にぬかるみのあるこの泥道にはヒルが多いらしく長ズボンが必須なのだ。
J氏とはその程度の簡単な会話だけで、サッサと各々撮影開始!
10分も経つと気づくのだが、、何だか此処は凄い気がする。。
アリがデカい・カメムシがデカい・ハゴロモがデカい・イモムシがデカい、というか、虫が多過ぎるのだ、、1メートルに1匹いたら、それを全て撮影していたら、100メートル進むのにどれだけの時間が掛かってしまうのだろうか、、
B氏はJ氏と共に、1メートルずつ進むが、私は性格上、まず、まだ見ぬこの土地の全貌を見てから、撮影場所を決めたいと思い、泥道を突き進む事にした。どうせ一本道で戻ってくるのだから、とチョロチョロ撮影しながら前に進む。Y氏も同じ作戦で私より前にズンズン進んで行って、居なくなってしまった。1時間半ぐらい撮影をしながら進み気づいたが、ずっと同じ熱帯雨林で、、何も変わらないし、、集落など全然見えない。。そして前方からY氏も戻ってきた。『変わらないねぇ?』『ああ、変わらない。全然変わらないから戻ってきた。』という訳で、戻りながらゆったりと撮影。Y氏も多くのレアな蜘蛛を見つけては、騒いでいた。3時間程経って、戻って行くと、B氏とJ氏はまだ入り口から500メートル地点に居た。。しかし、結果は、、よく考えると、彼等の方がじっくり撮影できていたのだ、、
そうジャングルの中で、虎を探しているなら、まだしも、虫に、、ポイントもクソもないのだから!!
という訳で、皆で楽しく撮影を続けていると、、まぁ、、当たり前にスコールが降り出した。
気温35度の熱帯雨林に4時間半、、機材も重いし、、既に2リットルの水も飲み干した。ということで、、本日の撮影終了。
想像以上に素晴らしいポイントであった。。
その後J氏も含め、皆で夕食を食べながら、明日は何処へ行くか?という話に、、
ここで、私は欲を出した提案をする事にした。日本の有名昆虫写真家の多くはフレイザーズヒルに行くので、フレイザーズヒルに行ってみたい!と言ってみたのだ。スレンバンからは3時間以上、東京〜静岡位だろうか、、自分が運転するのを、すっかり忘れていたのだ。。J氏も行ったことがないようで、、仕事を投げ出し、明日も合流する事に、、フレイザーヒル行きが決定し、、解散。。
ホテルに戻り、明日帰国してしまうY氏が、昨日・今日とかけて捕獲していた蜘蛛の撮影会をB氏と盛大に開催したのであった。撮影会を行いながら、ふと気づくと、、シャワーから上がった私に異変が、、足が血だらけなのだ、、2箇所から血が流れている、、おお!凄えぇ、、ヒルにやられていたのだ!!1箇所はスネで、1箇所は足の甲部分で、靴を見ると靴の内部に血がベットリと染みている。長ズボンだったが、スニーカー用の短いソックスを履いていたので、その隙間が原因だろう、、何だか独り喜んで騒ぐが、B氏は撮影に夢中で聞いてくれないので、、反応の良さそうな日本の友人にLINEしてみるも、、『大丈夫ですか?』位のツマラナイ反応なので再度挫折。。
サッサと撮影をして明日の準備をする事にした。
これは20分位経って、血がやっと固まった後、、ん〜、あれ?確かに、、ツマラナイ写真だなぁ、、
そんなこんなで、私は、、サッサと終わらせて寝たいのだが、、何故か、、撮影会がB氏の完璧主義魂に火を着けてしまい、、想像以上に長い時間、開催される事になり、、
結果、今宵も、4時間睡眠になるのだった。。アーメン。
4日目に続く
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