project0001 包丁が好きです。vol.2

『美しい包丁を目指して』

vol.1 からの続きです。 https://11documents.com/11documentswp/2017/04/17/project0001-vol-1/

600番を終えた時点で、腕と指の消耗の度合いに不安を覚え、、、800番を飛ばし1000番へ行くというイカサマを考えました。実際に1000番までは粗目で、下地みたいなものでそれ程影響はないだろう!と考えたのです。

800番の分も1000番頑張ろう!という1000番行ってみましょう!この番手から元々ある程度綺麗だった正本も参戦します。

KIYA 未だ何の鏡面の気配なし、綺麗になってるのか?やりながら不安は募るばかり、、、

正本 元々ある程度綺麗だったため、ムラは取れるが、、どちらかと言うと、荒い削り線が満遍なく、つく感じで、低い番手の削り傷が消えないのが不安で、軽く600番をかけ直し、また1000番をかけたが、大差ない状況。しかし鉄製なので、鏡面に近づく写り込みは早い。

再度、1300番を飛ばすというイカサマを決意し1500番へ。

1500番 KIYA 心なしか反射し出し、写り込みが少し見える気がする。もう作業しながらなので、冷静な判断が出来ないが少し綺麗になった気がする。*後に写真を見ると確かに変化が顕著に現れている。

正本 低い番手の削り傷が未だ目立つが、確実に鏡面に近づいている。1500番で初めてちょっとの手応えを感じるが、ここまでで、何度も指を刺し流血したり、、、正直、、既に挫折感を感じだす。既に開始より2時間半経過。

2000番こそきっと輝かせてくれるに違いない!そう、気を取り直して、トライ!!!

KIYA 多少の写り込みが見えるようになったが、、鏡面にはまだ程遠い、もはや鏡面にはならないのではないか?と不安がを感じる。これより上の番手は、フィルムになる為、サンドペーパーはここまでなので、念入りに行ったのだが、何より、下の番手の線傷が消えない。これは初歩的ミスなのでは???番手を飛ばしたからか???

正本 鏡面感は出てきたが、やはりまだ低い番手の線傷が消えない。うーん。これはやはり、、、低い番手が重要なのだろうか?しかし、KIYAと比べると、やはり全然綺麗にはなっている。もはや正本頼りになりだす、、、正本だけでも鏡面にならないだろうか、、、、今日は、それで良い、、、何だかんだ、もう3時間15分経過、、、

4000番からは研磨フィルムになります。あとはもう、4000番と6000番だけ、、、頑張ろう。

KIYA 鏡面感は出てきたが、ステンレスのため、、、白さが抜けない。2000、3000、4000、5000としっかり順番にかけないと鏡面にならないかもしれないのでは?と思い出す。

正本 KIYAとは違い、突然この番手から鏡面感が現れ出す。低い番手の線傷は残ってはいるが(特に裏側)おいおい、初めから4000番からで良かったんじゃないか?!正本が少し鏡面感が出たので、少し安心したが、、、段々、今日の結果がわかる気がしてきたが、兎に角一生懸命、研磨し続ける!!何とかならないかと、、、4時間経過、、、

ラストの6000番行ってみよう!!

KIYA 鏡面感が確かに増したが、残念ながら、全く白さが抜けない。これは完全に失敗だ。いくら6000番に時間を掛けてももはや取り戻す事は出来なそうで、、、、挫折。

正本 鏡面感が更にましたが、、、完全なる鏡面にはたどり着かなかった。いや、鏡面には辿り着いたのかも知れないが、こちらもKIYA同様、低い番手の粗い筋傷が命取りで、、やはりかすかに曇りが見える。ショック。。。

4時間半かけて包丁2本を研いでみたが、残念ながら、今回、目標とする曇り一つない鏡面仕上げにはほど遠い結果となった。写真で見るとある程度綺麗に見えるが、、、こんなレベルを目指したのでは無い!!!

KIYAは本当にどうにもならなかった。ステンレス恐るべし、、、

正本も駄目だ。曇りがある。

刀は鍛冶屋の心を映すそうだ、、、、オイラの心は乱れすぎだ。

という事で、、、、もう一回、体力のある日に再挑戦したいと思います。

vol.3へ続く

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