interest0015 LCCに乗るさ! 後編

LCCに乗るさ! 後編

前回からの続きになるが、今回、海外昆虫撮影遠征第一弾として、タイに行く事になったのだが、どうせ行くならば、今まで経験したことのない、初めての事を経験するべきだ!と考え、、LCC(Low Cost Carrier・格安航空会社)で行くことにしたのだ!
何とタイまで往復3万3千円、、楽しんで行こう!

前編:  https://11documents.com/2018/01/26/interest0015-vol-01/

いざ、旅立ちの当日。

最近は、羽田空港からのフライトが多かったので、成田空港は久しぶり、、いやぁ〜やはり遠い。羽田空港では3・4日程度の海外出張の場合、車を空港に停めっぱなしにするのに慣れていたので、車で20分程だが、、成田は違う、寒い中、早朝6時に渋谷駅までタクシーで移動し、その後、成田エクスプレスに乗り、成田に行くのだが、荷物も重いし、ナカナカ、面倒である。しかも、LCCだし、そのビジネスクラスでもないので、何があるか解らないので、早めの行動である。。

ターミナル2SCOOTのカウンターがあるらしいのだが、見た事もない初めての航空会社、良く解らないネットでのチケット購入、そして、前回話したが、その荷物の重量制限等、不安は募るばかりなのだ、、機内には原則7kgの持ち込みなのだが、我がカメラバックパックは、、きっと、それを超えている、、なーんて心配していたら、カウンターを見つけた。ターミナル2出発ロビーの左奥に、ひっそりと、多くのLCC達が、、生息していたのだ、、

という訳で、SCOOTカウンターへ。e-ticketを見せる、、、勝負の時だ!!


写真では、皆、深刻そうに見えるが、、見事な肩透かし、、カウンターでの、荷物の預けは、アッサリした機械的なモノで、、特に重さも、計られない、、何だか、、ちょっと寂しい位だ、、まぁ、心配していたが、このチケットで問題がなかったのだから、、良しとしよう。

LCCのカウンターが固まっているからか、、その近くの出国口は混雑している、、ビジネスクラスでもないので、勿論、プライオリティー出口からは入れないので、、10分ほど並び、出国へ。

飛行機のゲートは一番遠い場所らしく、、歩いて20分掛かると、SCOOTカウンターでオーバーに言われたのだが、、しっかり、20分前にはゲートに向かう。。何故なら、エコノミークラスでアジアのフライトに乗ると、機内の荷物置き場の取り合いで、そこは戦場になるケースがあるのだ、中華航空など、、本当に素晴らしい戦場で、、ダンボールを何個も、機内に平気で持ち込んでくる場合もあるのだ、、

ゲートに着いて驚いたのは、まず、シンガポール行きと表示されている、、ほうほう、、ワシはバンコクへ行くのだが、、バンコク経由のシンガポール行きなのか!?そんなのあるのか、、まぁ、、LCCだからと、納得しつつも、、細かい日本人、、一応、係員に聞いてみると、やはりそうだった。。

そして、搭乗開始!やはりいたる所で、荷物置き場が、戦場化しかけている、皆、私と違い、沢山お土産を買うのだ、、しかし、隣のタイ人カップルが温和な感じで、お互いサッと荷物置き場を分け使い、サッサと荷物入れのドアを閉めて、座る事に成功。(なぜ、こんなに荷物置き場に拘っているか?!それは、私のバックパックは機材ケースであり、、高額なカメラとレンズが詰まっていて、その上や、横に無理矢理、他の荷物を、力ずくでブチ込まれたくないのです。。時に、東京の通勤ラッシュの様に、荷物を押し込む場合があり、、非常に危険なのだ。。

ふむ、、ここまで、、非常に普通だ、、
という訳で、席に着いたのだが、、まぁ、想定内程度に狭い。。席が狭いのか?!私が太いのか?!そう、こんなモンだろう。。パッと見、、普通、、普通だねぇ、、

ん?あれ?!おいおい!!モニターが、無いぞ、、ヘッドホンも無い、、あれれ?!電源も無いなぁ、、そうか、個人ごとのモニターが無い、小さい国内線の飛行機バージョンで、前方に、皆でみるモニターがあるヤツだな!?でも、ヘッドホンもないし、、えっ、、何処にも、中央モニターもないじゃん!!

流石だ、LCC、、そういう事だったのか、、これから7時間、私は映画を楽しみにしていたのに、そうきたか、、(厳密には、Wifiサービスで、有料で映画が見れるのだが、アイフォンの小さな画面で、充電器も無く、どう見ろというのだろうか、、)勿論、何も読み物なんて持ってきていない、、カメラの説明書くらいだ、、ちょっとした、例え難い、喪失感の中、、何故か、機内にはBGMSia『Chandelier』が、ガンガンに流れ出した、、まぁ、良い選曲だ、、こんな感じで、有線みたいに音楽が流れ続けるのかなぁ、、何もやる事ないし、、この音楽聴きながら、、ビール飲んで、寝るしかないな、、と思ったら、『Chandelier』が終わると共に、音楽は消えた、、何だったのよ?!ねーー、今の音楽、一体、、何だったのよー!?全く、ワケ解らん、、

あれ!?35分の出発の便だか、現在55分。もう、20分経つが、一向に飛ばない。何故か、陸上をタラタラと戦車の様に走行し続ける、、やはりLCCは飛ぶ順番の優先順位も低いのか!?なんて思っていたら、、無事、飛び立った。。ワッショーイ!!

通常、私は、機内で、かなりのお酒を飲みながら、映画を見て過ごす。13時間位のフライトでも、いつも、少し時間が足りないと感じる位で、、つまり、機内サービスの一杯目から、直ぐにお酒を飲むのだが、今回はLCCという事で、チャンと、準備良く、空港の最後の売店でビールを買ってきた。500mlのビールを2本と、おにぎり、そしてカツサンド!フッ、、ちょっとした、ピクニック気分だ!!

だが、しかし、、この便、、何かがオカシイ、、飛行機が飛び立ったのに、誰も食事を始める気配がないのだ、、しかも、誰も、お酒も、他の飲み物すら飲まないのだ、、何故だろう!?朝だからか!?いや、朝でも通常、10人に1人はお酒を飲んでいる、、それが国際線だ。。ビジネスクラスならば、4人に1人はお酒を飲んでいる。。オカシイ、、誰も、何も飲んでないので、、流石に、飲むのに気がひけてしまう、、何故だ?!何故なのだー?!?!

あっ!そうなの!?
答えは、、、『持ち込みによる飲食禁止』だそうだ、、
このやろーー早く言えよ、、買ってきちゃったじゃねーか、、

という事で、機内の照明が消えた後、コソコソと、ビールを一気飲みし、、おにぎりを3口でバクっと食べ、、カメラの説明書を読んだり、、眠くもないのに、寝てみたり、、悶々とした時間を過ごしたのだった。。後々、考えれば、普通に機内サービスで、お酒や食べ物を好きなだけ頼めば良かったのに、、LCCに乗るんだ!初LCC!という意識が、、私の思考を狂わせていたのだろう、、

そんなこんなしているうちに、バンコク・ドンムアン空港に着いた。やはりLCCだからか随分、到着ゲートから空港内を歩くことになる。そして入国審査が、えらく混雑している。。

この後、チェンマイに飛ぶ為に、直ぐに国内線のターミナルに行かなければいけないのだが、、ナカナカの混雑である。待つ事1時間少々、やっと自分の順番が来たのだが、SCOOTで配られた入国書類が古いらしく、その場で、新しいのに書き直しになった。。オイオイ!!スクート!!このやろー!

まぁ、何とか無事入国。

そして、国内線ターミナルへ移動する、、建物が違うだけらしく、外に出て、隣の建物へ歩く。暑い、荷物が重いのもあるが、、直ぐに汗が出てくる。これは昆虫撮影には、楽しみな温度だ、、

国内線の建物に入り、エアーアジアのカウンターを見つける。どうやら、荷物の預かり時間を過ぎてしまっていた様だが、、汗をかきながら移動してきた私を見て、慌てて内線を掛けカウンターの方が、優しく対応してくれた。こちらは、20kgまでのチケットに自分でupgradeしたので、やはり何の問題もなかった。そしてゲートへ移動。搭乗まで時間があるので、SCOOTで食べるはずだった、ピクニックランチ、、おにぎりと、カツサンドを、、40歳ジジイ、、ボケーっとしながら食べる。

そしてエアーアジア搭乗さ!
おっ、SCOOTより何だか、高級感あるなぁ。

もう慣れたもんだ、どうせ、、何もない。しかもこのフライトはチェンマイまで、たった1時間位だ。そう、期待通り、機内には何も、、エっ!?!?各席、モニターあるじゃん、、

ん?!何だ!?これ、、って、、シールかよ!!そう、、やっぱり、何もない!

ウトウトしていると、イケメン風!?の兄ちゃんに起こされた、、チケットを見せてくれと、何だよ、コイツ、、と思いながらチケットを見せると、何故か、私にだけ、ご飯が配られた。エっ?困惑して、『俺、食事ついてるの?』と聞くと、『はい、クイックミール付きのチケットです』と、、、荷物のためのupgradeが、何故だか、食事をつけたらしい、、いらねぇ〜

折角だから、、おそるおそる、、中を見る、、、カレーだし、、辛いのかな、、折角だから、、おそるおそる、、食べて見る、、、

辛いモノが苦手な私でも、食べられるココナッツの香りの効いた普通のカレーであった。。しかし、この席の狭さで、、さっき搭乗前に、ピクニックランチも食べたし、、カレーを食べる気に、どうしてもなれない、、ということで、、おそるおそる、、蓋を閉め、、スマンが返却、、

なんて事をしていると、あっという間に、チェンマイに着いたのだ。そう、カレーがなければ、エアーアジアは何の問題もない快適なフライトだった。。

という訳で、往路での出来事を書かせて頂いたが、復路タイからの帰りも、勿論、同じ様にフライトしてきた、、もう、チェンマイ〜バンコク・エアーアジアは、カレーが無ければ素晴らしいフライト間違いなし!何故ならば、今回もチェンマイ空港で、待ち時間に、マクドナルドを食べてしまったのだ、、そしてバンコク・ドンムアン空港〜成田・SCOOTが、深夜0時30分発、翌朝8時着のナイトフライトだったのだが、帰国日の2日ほど前に、日本が大雪だった影響で、前日のフライトが飛んでおらず、空港は大混乱、、同じ時間に、同じフライトがあり、違うカウンターで、違うゲートなのだが、、同じフライトナンバーなので、、それは当たり前に、皆、混乱する事になる、、

そんな、混乱に便乗し、私は考えた、、
もう充分にLCCの良さを伝えたのでは!?

行きに、普通に乗ったから、、帰りは、シレッとビジネスクラスにupgradeしよう!という事にして、カウンターで『ビジネスにアップグレードしたいから、幾ら?』と聞いたのだが、、『あいにく、本日ビジネスはフルブックで御座います。』だそうで、、『えっ、じゃあ、ビジネスじゃなくて良いから、良い席はないの?』と聞くと、『本日は一杯でして、、』と言っていたのに、、機内に搭乗すると、あれ、無料で、プレミアムの席に替えてくれていたのだ。。素晴らしい。しかも、ダイナースクラブのカードで、The Coral Executive Loungeが無料で使えたので、搭乗前に、ゆったりと、お酒も飲めて、、復路は5時間半とフライト時間が短い事もあり、快適に、眠りながら帰ってきたのでした。。

成田〜バンコク・ドンムアン 往復 SCOOT  33000円
バンコク・ドンムアン〜チェンマイ 往復 Air Asia 16000円
LCC 飛行機代 合計49000円 

という訳で、初のLCCフライト、、やっぱり、安い!
総評としては、ナカナカ素晴らしいものだった。

飛行機のサービスという価値・価格を再考させられる、きっかけになったのと、、何より、何だか、自分が高校生の頃、ドキドキしながら、海外を一人で旅していた頃を思い出したのでした、、海外昆虫撮影遠征は、一人旅だから、、ちょっと不自由でも、、こんな感じの凸凹旅で、良く思えるのだ。。

さて、次はどこ行くかな、、あっ、マイル使おうかな、、

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